イタリアの地方シェフの苦悩

私がイタリアにハマってるわけは、多分、「イタリア」という国に一括りにできないからだと思います。歴史の長い国ですが、イタリアに統一されたのは1900年代以降で。あんなになっがーい歴史でもぞれぞれの共和国を保って来た国なのですね。だから建築様式も文化も結構リージョンによって違っていて。それぞれのリージョンで「ほう。ここの教会はシマシマスタイルか」「ここはモザイクなんbだな」「おお、何でここもモザイク?でも外はシマシマだ!」とか。ここのボンゴレはロッソ(トマト入り)か。ここがトマトないのね!とか。お肉の食べ方も、チーズの種類も、違う。

もちろん今は主要都市ではピザもそれぞれにスタイルがあるけど、元々はナポリの食べ物だ。スパゲティボロネーゼはボローニャの食べ物だし、ラザニアもそう。ジェノベーゼはリグリア地方、ジェノバのソースで、カルボナーラはローマ。それぞれの郷土料理なのである。

なので地方のトラットリアに行くと、時々観光客がボロネーゼと頼んで、ウェイターにないよ!と断られてる姿を見ます。

タオルミーナで見かけたこの看板。

No Pizza! で黒板にボロネーゼやらカルボナーラはお昼のみ。と本メニューとは別書き。

シェフやオーナーの苦悩が見えます。ピザはやってねえよ!でも商売成り立たねえから、お昼は典型的イタリア料理も作るよ!


Almost a solo traveler

カメラを持っていく、 旅(の計画と記録と記憶の)ブログ。 写真ブログ。 多分ほぼほぼイタリア。

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